コミックマーケット80について(その2)
気がつけばコミックマーケット当日になっていました。光陰矢のごとし、月日が経つのは早いモノです(遠い目) さて、現実逃避をしていても始まらないで告知です。以前お伝えしたように、2日目(8月13日)西ゆ-34b 「悶N@Sigma」(サークル代表・湖山信太郎)さん『大正物価手帖。』を委託していただけることになりました。
現在、鋭意製本中ですので、冬コミでお求めいただけなかった方はこの機会にどうぞ。また、合同誌『櫻花球宴』の委託先も一ヶ所増えましたので、あわせてお知らせしておきます。
- 2日目(8月13日)西ゆ-34b 「悶N@Sigma」(サークル代表・湖山信太郎)さん
- 3日目(8月14日)東ロ-1a 「ぽぽケット」(サークル代表・ポネクサン)さん
合同誌の方は以上の二ヶ所での頒布となります! それでは皆さん、有明で逢いましょう!*1
*1:いや、僕はスペースには常駐してませんけどね
コミックマーケット80について
3ヶ月ぶりだった前回の更新から早3ヶ月が過ぎ去ってしまいました。1クールにつき1回という更新速度を誇る鈍足ブログ「雌伏の日々・改」でございます。
さて突然ですが、ここで皆さんに残念なお知らせがあります。すでにカタログをご覧になった方はお気づきのことと思いますが、来たる2011年8月11〜13日に開催予定のコミックマーケット80において、当サークル「雌伏の日々」は見事に抽選漏れになってしまいました。有明にお越しいただいても、皆さんと握手することはできないのですね。故に新刊もございません。ご期待に応えられず、残念無念でありますが……その代わり、というわけではないのですが、前回の冬コミに引き続き『大正野球娘。』の合同誌第2弾が刊行され、僕も「補遺・日米女子野球小史 桜花会が野球をするために必要だった三つの物語」*1という史実考察系のエッセイを書かせてもらいました。誌名は『桜花球宴』。前回同様、企画発案者の湖山さんのサークルで頒布となります。
「大正野球娘。同人誌プロジェクト」
(表紙イラスト:かどきちさん)
- 2日目(8月13日)西ゆ-34b 「悶N@Sigma」(サークル代表・湖山信太郎)
第一弾に負けず劣らず大ボリュームの一冊に仕上がりました。イベント終了後には通販も予定していますので、会場に行けないご用とお急ぎの紳士淑女の皆さんもご安心ください。今から皆さんにご覧いただける日が楽しみです。ご期待ください!
追伸:少部数ですが、前回の冬コミで頒布した当サークルの既刊『大正物価手帖。』の再版を予定しています。上記の湖山さんのサークルでを委託してもらえるように交渉中ですので続報をお待ちください。
*1:長いタイトルだな
サークル「雌伏の日々」の今後の活動予定について
皆さん、お久しぶりです。3ヶ月ぶりのブログ更新となりましたが、皆さんはお変わりありませんでしたでしょうか? ……はい、そうですよね、そんなわけありませんよね、東日本在住の方は特に。僕の方にもいろいろありまして、いろいろなくても2ヶ月は更新していなかったので、どっちにしろ更新をサボり続けていた公算が高いのではありますが、それはそれとして。3月11日に発生したあの地震により自宅が被害を受けました。家の周囲の大谷石の石塀は崩れ、母屋の外壁はあちこち剥がれ落ちました。ガラスが割れ、サッシも飛びました。数年前に設置したばかりの浄化槽のまわりの地面には亀裂が走り、風呂もトイレも使えなくなりました。ツイッターの方では最初「半壊」なんて表現しましたが、実際には「一部損壊」くらいが妥当なのかな? 僕は専門家でもなんでもないんで、正確にどのレベルに該当するのかはわからないのですが*1。
ともかく、そんな有様でしたから、その日からは自宅で寝起きすることができなくなり(あぶないから)、一家3人1週間ばかり地区の集会所で避難生活を送ることになりました。家屋はともかく、家財道具にはほとんど被害はなく、隣近所にうちほどの被害を受けた人がいなかったことも幸いして、皆さん大変親切にしてくれまし。ありがたや、ありがたや。おかげで、避難生活もそれほど不便を感じるものではありませんでした。木造モルタル築35年の旧宅は、目に見えてあちこちガタがきているのがわかっていたので、「大きな地震が来たら持たんだろうなぁ」などと家族と話してはいましたが。それでも震災の翌日、状況報告に自宅から職場まで自転車で走ったとき、うちが一番被害を受けていたのを目にした時には、少し心がくじけそうになりました……。生まれた時から、ずっと育ってきた家でしたからね。その後、いろいろあって今は市営団地に入居することになり、この記事もそこで書いています((入居が決まるまでにもちょっとした挿話があるのですが、今回は割愛))。
とまあ、前置きが大変長くなってしまいましたが、ここで本題。「雌伏の日々」はコミックマーケット80が通常どおり開催される限り、次回もサークル参加するつもりであることを、皆さんにお伝えしたいと思います。電力供給の問題やら、会場設備の問題やらで、一時は開催自体も危ぶまれていたようですが、他の即売会も開催されるようなので、コミケもなんとかなるのかな、と。……なんとかなりますよね? なんとかなるといいなぁ……。
どこぞの掲示板で、「明確に中止しなければならない理由がない以上、イベントは開催すべきだ」という書き込みを目にしましたが、この点は僕もまったく同意見であります。本が出せる環境が取り戻せた以上、新刊を出さない理由なんて見つかりませんからね。今年の夏、皆さんと有明で会えることを信じながら、本日はこの辺で筆を置きたいと思います。それでは、また。
*1:しかし、「半壊」と「一部損壊」では言葉のイメージにだいぶ開きがある気がしませんか? 「半壊」だと50%以上は壊れてる感じですけど、「一部損壊」だとせいぜい10%くらいしか壊れてない感じがするんですよ。僕の家はイメージ的にその中間くらいかな
アニメ「トム・ソーヤーの冒険」に登場する野球シーンについて
突然ですが、これからアニメ「トム・ソーヤーの冒険」に登場した野球シーンについて、こまごまとしたことを書きたいと思います。最近「世界名作劇場」がマイブームの為、未見の「アンネット」と「カトリ」を借りるべく、僕は図書館に足を運びました。残念ながら両作とも貸し出し中だったのですが、代わりに借りた「トム・ソーヤーの冒険」を観ていたら、なんと第2話でトムたちが野球をやっているではありませんか!
ある日の放課後、野原で野球に興じていたトムたちの元に、彼の友達で道具屋の息子のベンという子が「本物の野球のボール」(光ってますね)を持ってきます。父親の店にあった物を、ベンがひとつ失敬してきたのでした。
それまでトムたちは「布っ切れで作った」ボールを使っていた為、本物の野球ボールを羨望のまなざしで見つめます。このボールにまつわる騒動を描いたのが『トム・ソーヤーの冒険』第2話「ごきげんなペンキ塗り」というお話です。
『トム・ソーヤーの冒険』(以下『トム』)はアメリカ人作家マーク・トウェインが自身の少年時代の体験を元に創作した物語であり、ネットで調べたところ、その時代設定は作者の少年時代に当たる1840年代頃であるというのが、有力な説であるようです。
トム・ソーヤーの冒険―トウェイン完訳コレクション (角川文庫)
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さらに、当時は投手もアンダースローが一般的であったらしいとのことですが、トムも下手投げをしています。「タウンボール」には塁上での補殺もなかったそうですが、トムたちの野球にも、塁手の姿はありません。
小学生時代に呼んだきりなので記憶が曖昧ですが、原作にはトムたちが野球をするエピソードは存在しなかったと思います。おそらく、この野球シーンは、アニメスタッフの手によるオリジナルのものでしょう。当然、脚本段階から「野球」という名で登場していたものと想像されますが、アニメ版『トム』がアメリカで放映されることになったら、吹き替えではなんと呼ばれるのでしょうね? 「タウンボール」か、はたまた「ラウンダーズ」か、ちょっと気になるところであります。
最後に余談ですが、アニメ版『トム』の音楽を担当された服部克久氏は、アニメ版『大正野球娘。』の音楽を担当された服部隆之氏の実のお父様であります。
コミックマーケット79に参加しました
青春18切符片手に、一日目・一般参加、二日目・サークル参加、三日目・知人のサークルのお手伝い、という調教皇軍*1、もとい超強行軍でしたが、途中でダウンするようなこともなく、無事に三日間の行程を終えることができました*2。
特にサークル参加だった2日目。前回、前々回とそうでしたが、今回も直前まで新刊の準備に手間取ってしまい、事前にろくに告知ができませんでした*3。それにも関わらず、たくさんの方がスペースに来場して下さいました。今回は僕のサークルが「大正野球娘。」の合同誌『麻布二十四景同人戯』 に参加していたこともあり、そちらの方面で告知を観て来てくださった方も多いことと思います。ご来訪の皆さん、売り子を手伝ってくれた皆さん、メールやツイッターで告知や激励をしてくださった皆さん、本当にありがとうございました。
用意した新刊『大正物価手帖。』は昼前にはすっかり捌けてしまって、会場で急遽増刷を図りましたが、増刷できたのはわずかに数冊のみ。お待たせしておきながら、お渡しできなかった皆さん、本当に申し訳ございませんでした*4。次回以降のコミケにも参加の意思はありますし、ご要望によっては他の同人イベントへの出展や個人通販も考えています。
本当に色々なことがあった3日間でしたが、その中でも最大のトピックだったのは、新刊の中で少し「マイマイ新子」のことに触れたら*5、当日その情報をツイートされた方がいて、それを目にされた片渕須直監督ご自身が、その方に僕の本の購入を頼まれていたこと。片渕監督とはイベント等で簡単にあいさつを交わさせてもらったことはありますが、まさか自分の本を直接に読んで頂けることになるとは、恐縮至極であります。
初日や3日目にも、いろいろと書きたいことはありますが、ちょっと長くなりすぎました。今回はこの辺で筆を置かせてもらいたいと思います。本当に充実した3日間でした。運営、サークル・一般の参加者、そしてそれ以外のコミケに携わったすべての皆さん、本当にお疲れ様でした!
PS:個人宛のひとこと私信を書こうかと思いましたけど、数えてみたら、PNやHNを存じ上げている知人・友人が20人近くいることに気がつきました。これでもしも書き漏れでもあったら大変です(笑)以上の書き込みでもって、皆様へのあいさつにかえさせて頂きます。