2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

オールナイト「新文芸坐×アニメスタイル セレクションVol. 11 マイマイ新子と片渕須直の足跡」(2)

片渕オールナイトのイベントレポート、2回目です。今回は上映作品の中から前半の3作品の感想を、監督の作品トークに触れながら、簡単に紹介してみたいと思います。 マイマイ新子と千年の魔法 イベントの題目からするとこれがメインのはずですが、今までさ…

くじ運の悪さには定評があります

『大正野球娘。』4巻の読者プレゼントと、「マイマイ新子と千年の魔法」DVDの購入者プレゼントに応募してきました。もちろんどちらも抽選です。たいやきの方は7つの賞の中からB賞「伊藤かな恵・中原麻衣・神楽坂淳イラスト入りサイン色紙」(7名)を…

オールナイト「新文芸坐×アニメスタイル セレクションVol. 11 マイマイ新子と片渕須直の足跡」(1)

土曜の夜のお楽しみ、新文芸坐のオールナイトを観にまたまた池袋に行って参りました。今回は本道(?)に戻ってアニメのオールナイトです。今回の演目は次のとおり。 マイマイ新子と千年の魔法(2009/松竹)監督・脚本:片渕須直 原作:高樹のぶ子 名探偵ホ…

映画の描いたスペイン現代史「ミツバチのささやき」(その2) 〜画面上に見える時代の記号〜 

物語の背景に戦争の存在があるとはいえ、この作品自体はもちろん戦争映画ではありません。戦争を直接に感じさせるものといえば、主人公アナの母親が「誰か」に向けてしたためている手紙の文言に「内戦」の語が出てくる*1のと、映画の後半に登場する脱走兵(…

映画の描いたスペイン現代史「ミツバチのささやき」(その1)  〜「内戦」との出会い『カタロニア讃歌』〜

スペインの映画監督、ヴィクトル・エリセの代表作「ミツバチのささやき」はふたつの意味で僕にとって特別な意味を持つ作品です。第一に、この作品はスペインの近現代史を、とりわけスペイン内戦(1936-1939)を作品の重要な背景としている、という点。(スペ…

新文芸坐オールナイト「ヨーロッパ映画秀作選 境界を越える少女たち」

ぴあで買ったチケットを片手に、仕事帰りのその足で電車に飛び乗り、東京は池袋の新文芸坐までオールナイトを観に行ってきました。今回は珍しく非アニメ作品、洋画のオールナイトです。東京へ向かう列車上、携帯でことの次第をツイートしていたら、知人のK-n…