不敗伝説、ふたたび 〜『修羅の門』再開へ〜

 あの格闘技漫画修羅の門』の連載が秋から再開されるそうです。なんと13年ぶりだそうで、ビックリですね。著者の川原正敏は海洋冒険ファンタジー戦記漫画*1海皇紀』を最近完結させたばかり、「次はなにを描くのかなぁ、まさか修羅再開? んなわけないか」等と思っていた矢先だけに、嬉しいニュースです。
 僕は『門』の方はリアルタイムで読んでいた訳ではないのですが、番外編の『修羅の刻*2を通してこの作品にのめり込み、単行本も全巻そろえました。いわゆる「気功・光線技」を廃し、勧善懲悪とは別の次元で繰り広げられる男たちの真剣勝負を描いていたのが衝撃的でしたね。ただ、長期連載の格闘技漫画にはありがちなことですが*3、作中の時間の流れと現実の時間の流れのズレが広がるに従い、実際の格闘技界の動きと漫画の内容との乖離が大きくなりすぎてしまうという問題があります。修羅の門パクった参考にしたという夢枕獏の『餓狼伝』も、同様の問題を抱えているらしいですし。まあ、僕は現実の格闘技にはあまり興味も関心もないので、どうでもいいっちゃどうでもいいんですけどね。素直に休載前の続きから描くのなら次は「戦場編」でしょうし。

*1:でいいんだろうか?

*2:新撰組編」と「西郷四郎編」が特にお気に入り。

*3:バキとかタフとか。